【M-1グランプリ】歴代“高得点ネタ”ランキングTOP10(2025年最新)

M-1グランプリの醍醐味は「その年いちばん“刺さった漫才”が、点数として可視化される」ところ。

この記事では、歴代のM-1グラプリ決勝ファーストラウンドの得点をもとに、歴代の“高得点ネタ”を10本ピックアップ。

各ネタが「なぜあの点数まで跳ねたのか?」を、当日の記録や報道を参照しながら、ネタの構造・強み・刺さり方まで言語化していきます。

※注意:M-1は年によって審査員人数が異なり、満点が 700点(7人×100) の年と 900点(9人×100) の年がありますので、合計点を審査員人数で割った、「審査員平均点」を基準にランキングを作成しました。


目次

M-1グランプリ高得点ネタランキング

順位コンビ得点(満点)審査員平均
1位2019ミルクボーイ681 / 70097.2
2位2025エバース870 / 90096.6
3位2004アンタッチャブル673 / 70096.1
4位タイ2024バッテリィズ861 / 90095.6
4位タイ2025たくろう861 / 90095.6
6位タイ2009笑い飯668 / 70095.4
6位タイ2010笑い飯668 / 70095.4
6位タイ2010パンクブーブー668 / 70095.4
9位2022さや香667 / 70095.2
10位2021オズワルド665 / 70095.0

1位 2019年 ミルクボーイ「コーンフレーク」|“説明いらず”で爆発する、現代漫才の完成形

681点/700点。歴代でも屈指のスコアです。
題材は誰もが知る「コーンフレーク」。ここが凄いのは、ボケを理解させるための“前置き説明”がほぼ不要なこと。観客が追いつくのを待たず、最初からトップギアで笑いを積み上げられる構造になっています。
ミルクボーイはファーストラウンド1位で通過し、最終決戦でも圧巻のネタで見事優勝しました。

高得点の理由(刺さり方)

  • 型が強い:「特徴→違う→理由→別案→否定→回収」を高速で回す“反復×ズレ”が、4分間ずっと途切れない。
  • 共通体験の強さ:商品名ひとつで映像が立ち上がるから、会場の“理解コスト”が極小。
  • 回収が気持ちいい:細かい伏線が最後まで残らず回収され、笑いが「納得」に変わる。

2位 2025年 エバース「ルンバ車」|“言葉の発明”で笑いが加速する、最新型しゃべくり

優勝候補といわれて臨んだ2025年のエバース。ファーストラウンドで870点を記録。
ネタの核は、「ルンバ車」という強烈な設定です。

どんなネタ?(ざっくり)
ツッコミの町田さんが車になり、ルンバに乗って移動するというありえない設定から、世界が広がっていくタイプ。言葉が出た瞬間に客席の想像が揃うので、以降は“ズレの上書き”で笑いが伸びます。

高得点の理由(刺さり方)

  • 設定が強い:「ルンバ車」という設定の時点で勝っている(イメージが一発で共有される)。
  • 掛け算で広げる:設定を足すほど面白くなる構造で、後半ほど笑いが太くなる。
  • 9人審査でも突出:満点900の中で870は“全員高評価”に近い。

3位 2004年 アンタッチャブル「娘さんをください」|東京勢初の王者、そのまま“教科書”になった完成度

2004年決勝、アンタッチャブルは673点でトップ。
15年に渡って歴代最高得点の記録を保持し続けたネタが「娘さんをください」。
ファーストラウンド1位通過で、そのまま優勝しました。

どんなネタ?(ざっくり)
“挨拶・礼儀・常識”の場に、ズレた解釈とテンポの良い応酬を持ち込んで笑いを作る。大声や奇抜さではなく、会話の精度で押し切るタイプです。

高得点の理由(刺さり方)

  • 会話だけで立つ:設定が分かりやすく、ズレも明確。審査員が「技術」を評価しやすい。
  • テンポが正確:間がブレないから、客席が置いていかれない。
  • “型”として残る:後年のしゃべくり漫才の基準点になった。

4位 2024年 バッテリィズ「偉人の名言」|“ツッコミが止まらない構造”で861点

2024年、決勝初進出のバッテリィズは1stラウンドで861点
題材は「偉人の名言」

どんなネタ?(ざっくり)
名言が出る→解釈がズレる→ツッコミが修正する、の繰り返しに見えて、実際は“ズレの種類”が毎回違う。だから同じ往復でも飽きない。

高得点の理由(刺さり方)

  • ツッコミの快感:言い直し・訂正・切り返しが連打され、観客が気持ちよく笑える。
  • ズレが多彩:意味の取り違え、状況の飛躍、例えの暴走…と角度が変わる。
  • 「強い4分」をやり切る:無駄が少なく、4分間ずっと“当たりどころ”がある。

4位 2025年 たくろう「リングアナ」|“知らない題材”を、全員が笑えるところまで落とし込んだ

2025年、決勝に初進出したたくろうは1stラウンドで861点
1本目は「リングアナ」を題材にしたネタでした。
ファーストラウンドは2位通過だったものの、最終決戦の「ビバリーヒルズ」のネタもハマり。見事逆転優勝となりました。

どんなネタ?(ざっくり)
リングアナというニッチな職業を扱いつつ、笑いの中心は“専門知識”ではなく、言い回し・テンション・声色のズレ。つまり、誰でも笑える土俵に変換している。

高得点の理由(刺さり方)

  • 題材の翻訳が上手い:知らない世界を“笑いのルール”に変えるのが速い。
  • 演じ分けの精度:声・間・熱量で情報を伝えるから、説明が要らない。
  • 2本目に繋がる強さ:1本目で会場を掴み切り、最終決戦で勝ち切る流れを作った。

6位 2009年 笑い飯「鳥人」|“100点”が生まれた伝説、なのに優勝は逃した年

2009年の決勝で、笑い飯の1stラウンド得点は668点
この年の象徴はやはり「鳥人」。審査員の島田紳助さんが唯一の「100点」をつけた伝説のネタ。
最終決戦ではネタのチョイスを誤り、優勝を逃すというところも含めて記憶に残る大会でした。

どんなネタ?(ざっくり)
“メルヘンな世界観”を、意味不明にせず成立させるために、会話の導線が丁寧。シュールなのに迷子にならない。ここが強い。

高得点の理由(刺さり方)

  • 世界観が唯一無二:他の誰とも被らない“笑い飯のジャンル”を確立していた。
  • 技術でシュールを支える:抽象を、会話の論理で成立させる。
  • 会場の熱:笑いが「拍手」に変わる瞬間が多く、点数も跳ねる。

6位 2010年 笑い飯「サンタウロス」|最後のM-1で“無冠の帝王”が取り切った

2010年、ラストイヤーの笑い飯は668点
1本目は「サンタウロス」。

どんなネタ?(ざっくり)
“サンタ×ケンタウロス”を掛け合わせた奇妙な存在を軸に、Wボケの応酬で畳みかける。設定は奇抜なのに、進行は分かりやすい。

高得点の理由(刺さり方)

  • 変なのに理解できる:世界観の説明を会話の中に自然に埋め込んでいる。
  • Wボケの厚み:片方がボケ、片方がツッコミで終わらず、笑いが途切れない。
  • “最後”の空気も味方:ラストイヤーで取り切るドラマ性も含め、会場の熱量が大きい。

6位 2010年 パンクブーブー「万引き」|同点668でも“正確さ”で戦える漫才

2010年、昨年優勝のパンクブーブーが敗者復活で決勝に進出し、1stラウンドで668点
コンビニで起こった出来事を佐藤さんが語るも、「〜する勢いで」「〜と思ったら」ばかりでほとんど何も行動に起こしていない、という、聞き手を裏切り続けるネタ。

どんなネタ?(ざっくり)
“コンビニの万引き”という日常の事件を、言葉尻・言い換え・展開のズラしで笑いに変える。派手さではなく、ズレの設計図が緻密。

高得点の理由(刺さり方)

  • 構成が堅い:小さなズレを積み上げて、最後に大きく回収する。
  • 演技が正確:間の取り方、言い方がブレないから、審査で強い。
  • “同点”が証明:笑い飯と並んで668を取れる=技術点の高さそのもの。

9位 2022年 さや香「免許返納」|“刺さる一言”が連発する、爆発力の塊

2022年、5年ぶりに決勝に進出したさや香は合計667点を獲得。
1本目は「免許返納」を題材にしたネタ。ファーストラウンド1位通過も、最終決戦で惜しくも優勝を逃します。
ボケとツッコミを入れ替えて臨んだM-1で見事にハマり、このあとの活躍の原動力に。

どんなネタ?(ざっくり)
会話の圧が強く、ツッコミが攻める。そこで出る“ちょっと危ない一言”が、ギリギリのラインで笑いになる。このスリルが観客を沸かせる。

高得点の理由(刺さり方)

  • フレーズの強さ:短い言葉で会場を持っていく瞬間がある。
  • 感情の乗り方:台詞が“会話”ではなく“本音のぶつかり合い”に見える。
  • 勢いで押し切れる設計:緩急があり、後半に向けて熱が上がる。

10位 2021年 オズワルド「友達」|“地味なのに強い”を証明した、会話だけの4分

2021年、オズワルドは合計665点
1本目は「友達」を題材にしたネタ。最終決戦では2位となりましたが、これをきっかけに一気に次回の優勝候補コンビとなりました。

どんなネタ?(ざっくり)
「友達がいないからちょうだい/あげないよ」──たったこれだけの往復で4分持たせる。だからこそ、会話の間・言い方・沈黙が全部“武器”になる。

高得点の理由(刺さり方)

  • 引き算の技術:情報を足さず、会話だけで笑いを成立させる。
  • “間”が計算されている:客席の笑いを拾って次に進むから、ズレない。
  • 誰でも分かる:題材が普遍で、共感の入口が広い。

まとめ

M-1の高得点ネタを並べてみると、点数が跳ねる漫才には共通点がありました。

題材が一瞬で共有できて、反復があっても角度が変わり、4分間ずっと笑いが途切れない設計になっていること。

ミルクボーイの“型”、エバースの“ワードの発明”、アンタッチャブルやパンクブーブーの“会話精度”、笑い飯の“世界観”、さや香やオズワルドの“感情と間”。

点数の裏側には、それぞれの強みがきちんと理由として積み上がっていました。

気になったネタはぜひ改めて見返して、どこで会場の空気が変わるのかまで体感してみてください。

高得点の理由が分かると、M-1の楽しみ方はもう一段深くなります。

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