女性芸人No.1を決める『女芸人No.1決定戦 THE W』は、2017年の第1回から毎年「その年の“おもろい女”」を更新してきた賞レースです。
優勝者は一気に全国区へ…という例も多く、「歴代女王を見返すだけでお笑いの流行が分かる」と言っても過言ではありません。
この記事では、THE Wの歴代優勝者(初代〜9代目)を一覧でまとめつつ、それぞれの強みと大会の“勝ち筋”もあわせて整理します。
THE Wってどんな大会?ざっくり特徴をおさらい
THE Wは、ネタのジャンルや人数を問わず、女性芸人の中から“一番面白い”を決める賞レースです。
特徴としてよく語られるのはこのあたりです。
- 漫才・コント・一人コントなど、形式に縛られない
- 若手だけでなくベテランも勝てる(キャリアの厚みが武器になる年もある)
- その年の優勝者が「テレビで刺さる笑い」を持っていることが多い
だからこそ、歴代女王を追うと「その時代の視聴者が求めていた笑い」が見えてくるんですよね。
THE W歴代優勝者一覧(2017〜2025)
ここからが本題です。THE Wの歴代優勝者を、初代から最新まで一気にまとめます。
| 回(年) | 優勝者 | ひとこと特徴メモ |
|---|---|---|
| 1回(2017) | ゆりやんレトリィバァ | パワーと発想で押し切る“怪物級”の爆発力 |
| 2回(2018) | 阿佐ヶ谷姉妹 | 会話の間と空気感で笑わせる“大人のコント” |
| 3回(2019) | 3時のヒロイン | キャラと勢いで会場を支配する“スター感” |
| 4回(2020) | 吉住 | ひとりで世界を作る“演技派一人コント” |
| 5回(2021) | オダウエダ | 独特のズレ・違和感で刺す“尖りのコント” |
| 6回(2022) | 天才ピアニスト | 日常会話を武器にした“共感×テンポ” |
| 7回(2023) | 紅しょうが | キャラ立ちと会話力の“女友だち感” |
| 8回(2024) | にぼしいわし | 言葉と間で転がす“新しい漫才の強さ” |
| 9回(2025) | ニッチェ | 演技力と設定の強さで魅せる“熟成コント” |
歴代女王を並べると見える“勝ちパターン”3つ
歴代を見ていて私が感じる「THE Wで強い勝ちパターン」は、ざっくり3つあります。
① “キャラ”より先に「ネタの世界」が立ち上がる
阿佐ヶ谷姉妹、吉住、ニッチェあたりは特に分かりやすいのですが、登場した瞬間に
「はい、この世界に連れていかれました」
ってなるタイプが強い印象です。
② 会場とテレビ、どちらにも通じる“分かりやすい笑いの軸”
3時のヒロインや紅しょうがのように、キャラやテンポで一気に引き込むタイプもTHE W向き。
「初見でも置いていかれない」って、テレビ賞レースではめちゃくちゃ大事ですよね。
③ “尖り”か“共感”のどちらかが振り切れている
オダウエダの尖り、天才ピアニストの共感、にぼしいわしの言葉の切れ味…みたいに、
「好みは割れても、ハマる人には刺さり切る」
が優勝に直結することも多いです。
今から追うならどの回?初心者向けの見方ガイド
THE Wを「最近見始めた」人が歴代を追うなら、私はこの順番がおすすめです。
- まず“今っぽい笑い”を知る:2024(にぼしいわし)→2025(ニッチェ)
- 次に“スター誕生感”を味わう:2019(3時のヒロイン)
- 最後に“演技派の強さ”を浴びる:2020(吉住)→2018(阿佐ヶ谷姉妹)
配信やダイジェストがある年もあるので、フルで追うのが大変なら「決勝ネタだけ」でも全然OKです。
まとめ
THE Wの歴代女王は、初代ゆりやんレトリィバァから、8代目にぼしいわし、そして9代目ニッチェまで、毎年まったく違う強みで頂点に立ってきました。
並べてみると、「ネタの世界観」「分かりやすい軸」「尖りor共感の振り切れ」が勝ち筋として見えやすく、THE Wが“女性芸人の面白さの幅”を広げ続けている大会だということも分かります。
次回は記念すべき第10回。新たなスターの誕生に期待しましょう!

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