年末の恒例企画としてすっかり定着した、オリコンの「好きなアナウンサーランキング」。
近年はTBSの田村真子アナ&南波雅俊アナの躍進が話題ですが、振り返ってみると“5連覇で殿堂入りしたレジェンドアナ”や、“通算1位回数のギネス級”アナまで、歴代記録だけでもかなりドラマがあります。
この記事では、女性編・男性編それぞれの「殿堂入り」「連覇」「最多1位」などの記録と、2025年時点の最新トレンドを分かりやすく整理していきます。
オリコン「好きなアナウンサーランキング」とは?
「好きなアナウンサーランキング」は、オリコンが全国の男女を対象に毎年行っているアンケート企画で、女性編と男性編が別々に発表されます。
- 2025年時点で、女性編は第22回、男性編は第21回まで実施
- 調査対象は10〜50代を中心とした一般視聴者
- 「好き」「信頼できる」「一緒に番組を見ていたい」などの総合的な印象で投票
さらに、「同じアナが5年連続で1位を取ると殿堂入り」というルールがあり、殿堂入りしたアナは以降のランキングから“別枠扱い”になります。
女性では高島彩アナ、水卜麻美アナ、弘中綾香アナの3人、男性では安住紳一郎アナと桝太一アナが殿堂入り組です。
女性アナ編〜“女王”たちの歴代レコードをチェック
まずは女性アナウンサーから、分かりやすい“記録”をピックアップして整理してみます。
5連覇&殿堂入りの歴代3人
1人目:高島彩アナ(フジテレビ→フリー)
- 第1〜5回(2004〜2008年頃)で5年連続1位を達成し、初の殿堂入り
- 『めざましテレビ』の朝の顔として、“女子アナブームの象徴”のような存在
2人目:水卜麻美アナ(日本テレビ)
- 2013〜2017年にかけて5連覇
- “食いしん坊キャラ”と親しみやすさで、女子アナのイメージを変えた存在として語られることも多いです。
3人目:弘中綾香アナ(テレビ朝日)
- 2019年の初1位から、2023年にかけて5年連続1位で殿堂入り
- 「高島彩→水卜麻美に続く3人目の殿堂入り」としてニュースになり、“令和の女子アナ像”を象徴する存在に。
世代感でざっくり分けると、
- 高島彩アナ:平成前半~中盤の「おしゃれで賢いお姉さん」
- 水卜麻美アナ:平成後半の「親しみ&食べっぷりの女王」
- 弘中綾香アナ:令和初期の「毒舌もできるバラエティ女子アナ」
と、女子アナの“理想像”の変化そのものが、歴代1位の顔ぶれに表れているように感じます。
田村真子アナの“ポスト殿堂入り候補感”
2024・2025年の第21回・第22回では、TBSの田村真子アナが2年連続で1位を獲得。
田村アナは『ラヴィット!』の進行で認知度を伸ばしつつ、ニュース読みの安定感も評価されています。
2位には同じくTBSの江藤愛アナ、3位に有働由美子アナなど、ここ数年は“落ち着いた安心感×親しみ”系が強い傾向です。
「殿堂入り」に届くにはあと3年必要ですが、
“王道の女子アナ感と、ラヴィット!でのちょっとしたゆるさ”
のバランスは、まさに“ポスト水卜ちゃん世代”の象徴になっていきそうです。
男性アナ編〜殿堂入り・通算1位回数・最新の“新王者”
続いて男性アナウンサーの歴代記録です。
5連覇で殿堂入りの2人
①安住紳一郎アナ(TBS)
- 第1回〜第5回で5年連続1位 → 2009年に殿堂入り
- 朝の『THE TIME,』から『レコード大賞』司会経験まで、“安心して任せられるMC”の代表格として語られます。
②桝太一アナ(日本テレビ→フリー)
- 『ZIP!』総合司会時代に5連覇を達成し、2016年に殿堂入り
- 誠実で理系の知的イメージが強く、「朝の顔」かつ“学術寄りのキャスター”としてのポジションを確立しました。
この2人は、
「王道MCタイプの男性アナが“アイドル的な人気”も持つ」
という時代を象徴する存在、と言えそうです。
通算1位回数No.1は羽鳥慎一アナ
殿堂入りこそしていないものの、通算1位回数で歴代トップと言われているのが、フリーの羽鳥慎一アナ。
- 『モーニングショー』『ぐるナイ』などで安定した人気をキープ
- 2024年のランキングでも1位となり、「通算8回目&最多首位」と報じられています。
ただし羽鳥アナは“5年連続1位”という条件にギリギリ届かなかった年もあり、「何度も1位なのに殿堂入りしていない」という、ある意味一番おいしいポジションを持っている人でもあります。
2025年はTBS・南波雅俊アナが初の1位
2025年発表の第21回「好きな男性アナウンサーランキング」では、
- 1位:TBS・南波雅俊アナ
- 2位:TBS・赤荻歩アナ
- 3位:フリー・羽鳥慎一アナ
という結果に。
TBSアナ2人がワンツーフィニッシュを飾り、「ついに局アナ戦線が新世代へ」という声も上がりました。
南波アナは『ラヴィット!』での振り切ったノリと、スポーツ中継・情報番組のマルチ対応力が評価されている印象。
王道MCタイプ+バラエティ対応力
のバランスが、“令和後半の人気男性アナ像”として定番化していくのかもしれません。
ランキングから見える“アナウンサー像”の変化
歴代の1位&殿堂入りメンバーを並べてみると、アナウンサーに求められる“理想像”の変化も見えてきます。
2000年代前半
「爽やかで品があって、いかにも“局の顔”」タイプが人気(高島彩アナ、安住紳一郎アナ、初期の羽鳥アナなど)
2010年代
バラエティや情報番組の色が強まり、“親しみやすさ”や“ギャップ萌え”が支持される(水卜麻美アナ、桝太一アナなど)
令和以降
弘中綾香アナのように“ちょっと毒舌OK”なバラエティ女子アナや、南波雅俊アナのように“情報番組とバラエティの両立型”男性アナが上位に。
SNS・配信での露出や、YouTube企画なども評価ポイントになりつつあります。
視聴者がアナウンサーに求めるのは、
「完璧な正統派」よりも、
「ちょっと人間くさくて、画面越しでも距離が近い人」
という方向に、じわじわシフトしているように感じます。
まとめ
オリコン「好きなアナウンサーランキング」の歴代記録を振り返ると、
- 高島彩・水卜麻美・弘中綾香という“女子アナ三大女王”の5連覇&殿堂入り
- 安住紳一郎&桝太一の“王道MC”コンビによる殿堂入り
- 羽鳥慎一の「通算8回1位」というギネス級記録
- 田村真子アナ&南波雅俊アナら、2020年代半ばの“新しい人気アナ像”
といった、いろんなドラマが詰まっていることが分かります。
ランキングはあくまで“ひとつの指標”ですが、毎年の結果を追っていくと、テレビ業界や視聴者の価値観の変化まで見えてくるのが面白いところです。
来年以降のランキングにも注目していきましょう!


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