日曜夜の顔として長年愛されてきた『ザ!鉄腕!DASH!!』ですが、ここ最近は“番組の節目”とも言えるニュースが続いています。
TOKIOの解散やメンバーの降板に加え、後輩グループがメインのロケに出る機会が増えたことで、「この先、誰が番組を引っ張るのか?」という“後継者論”まで語られる状況に。
その中で、メディアでは嵐・松本潤さんの名前が「鉄腕DASHの後継者候補」として挙がる報道も出ています。
この記事では、鉄腕DASHをめぐる環境の変化と視聴率、テコ入れとしての新企画、そして「松本潤案」が語られる背景を、落ち着いて整理していきます。
TOKIO解散と“世代交代” ─ 鉄腕DASHを取り巻く環境の変化
2025年6月、株式会社TOKIOの解散が発表されました。番組の顔だったグループが消滅したことで、「鉄腕DASHはどうなるの?」という声が一気に広がります。
日本テレビはその後も番組の継続を明言し、城島茂さんと松岡昌宏さんを中心に体制を再構築。公式コメントやメディアの取材でも、
- 「TOKIOというブランドだけに頼らず、番組の理念で勝負する」
- 「人ではなくコンテンツで継続させる方針」
といった趣旨が語られています。
一方で、現場レベルでは大きな変化も。
- 名物企画「0円食堂」からTOKIOメンバーが不在の回が登場
- SixTONES・森本慎太郎さんやSUPER EIGHT・横山裕さんなど後輩タレントが前面に出るロケが増加
- 古株スタッフの異動など、“番組側”の世代交代も進行中
こうした流れが重なり、ファンの間では
「TOKIOの番組から、“鉄腕DASHという枠組み”の番組へ変わりつつある」
という受け止め方が広がり、その延長線上で「じゃあ、この先の“柱”は誰になるの?」という“後継者論”が語られるようになってきました。
視聴率は“全盛期ほどではない”けれど…日テレが手放さない理由
2000年代の鉄腕DASHは、名物企画「DASH村」などのヒットもあり、世帯視聴率15%前後・回によっては20%超えという数字を叩き出す“怪物番組”でした。
一方、2020年代に入ってからは視聴習慣の変化もあり、全盛期ほどの数字ではありません。最近の2時間SPでは、世帯視聴率5%台・コア視聴率5%前後といったデータも出ていて、全体のランキングでは上位に入るものの、「昔のインパクトを知る世代からすると物足りない」という声も出やすい状況です。
それでも日テレが番組継続にこだわるのは、
- 日曜19時という“ファミリー視聴枠”の象徴であること
- 地方の農業・漁業・環境問題を扱う「DASH村/DASH島/DASH海岸」などの企画が、社会的にも評価されてきたこと
- 各地の自治体や生産者との長年のつながりがあること
といった“数字以外の価値”が非常に大きいからだと分析されています。
だからこそ、簡単に終わらせるのではなく、
「どうテコ入れしたら、次の10年も続けられるか」
というモードに入ったのが、今の鉄腕DASHだと言えそうです。
新企画&若手起用という“テコ入れ” …後継者候補はすでに動き出している?
2025年12月7日放送の2時間SPでは、新企画「DASH 100人食堂」がスタート。山口県阿武町を舞台に、SixTONESの森本慎太郎さん・髙地優吾さん、なにわ男子の藤原丈一郎さん・大橋和也さんの4人が、町民100人を手料理とイベントでおもてなしする企画が放送されました。
この回では、メインで動くのは完全に“ジャニーズ次世代グループ”の4人。城島さんはDASH島パート、松岡さんはドラマ撮影などで不在の場面もあり、「後輩に現場を任せる」形がよりはっきりと見える構成になっていました。
さらに、TOKIO解散や出演者の離脱などを受けて、
- 番組のチーフプロデューサー交代
- 若手スタッフの起用
といった“裏側の世代交代”も進行中だと報じられています。
こうした流れを見ると、すでに
- 現場を切り盛りする「DASH世代」=森本さん・藤原さんたち
- 番組の理念を握る「リーダー世代」=城島さん・松岡さん
という2層構造に、ゆるやかにシフトしているようにも感じられます。
なぜ「松本潤案」が出てくるのか?ファンとメディアが見ている“相性”
そんな中で、一部メディアが報じているのが「鉄腕DASHの後継者候補として松本潤さんの名前が挙がっている」という話題です。
きっかけのひとつは、佐川急便のCMメイキング動画などで語られた、松本さんの“農業男子になりたい”発言。
- 「畑とか野菜作りに興味がある」
- 「自分の作った野菜を届けられたら」
といったコメントが公開された際、X上では「これもう鉄腕DASH案件では?」「リーダー(城島さん)が待っとる!」といったポストが一気に増えました。
女性自身などの記事でも、制作会社関係者のコメントとして、
- 松本さんは42歳で、経験や知名度のバランス的に“番組を背負える格”がある
- 後輩世代だけではまだ任せきれない部分を、橋渡し役として担えるのでは
といった“後継者イメージ”が語られています。
もちろん、現時点で日テレや番組側から「松本潤を正式に後継MCに」という発表が出ているわけではなく、あくまでメディアとファンの間での“案”レベルの話です。ただ、
- 農業・地方ロケへの興味
- どっしりとしたリーダーシップ
- 30〜40代視聴者にも刺さる“国民的アイドル感”
といった要素から、「鉄腕DASHというフィールドと相性が良さそう」という見方が広がっているのは確かだと感じます。
後継者論が示すのは、「番組を残したい」という視聴者の願い
「鉄腕DASHもう終わるの?」「誰が後を継ぐの?」という議論は、一見ネガティブに聞こえますが、裏を返せば
「番組そのものは続いてほしい」
というファンの気持ちの裏返しでもあると思います。
特に30代前後の私たちにとって、鉄腕DASHは
- 子どもの頃からなんとなく家で流れていた“日曜の音”
- 学校で話題になったDASH村や0円食堂
- 震災や災害のたびに現地へ向かうTOKIOの姿
など、人生の時間とゆるくシンクロしてきた番組でもありますよね。
だからこそ、
- TOKIOがいなくなっても、あの世界観を残してほしい
- 若手が主役になっても、「DASHらしさ」は守ってほしい
- その橋渡し役として、誰か信頼できる人が立ってほしい
そんな“わがままだけど本音”が、松本潤さんの名前や、後輩グループの起用に期待を込める形で表に出てきているのかな、と感じました。
まとめ
『ザ!鉄腕!DASH!!』をめぐる「後継者論」や「松本潤案」は、TOKIO解散や視聴率の変化など、ここ数年の大きな揺れの中から生まれたキーワードでした。
番組は今、城島さん&松岡さん+後輩グループという形で、“人ではなくコンテンツで勝負する”方向へ舵を切りつつあります。
その上で、「もし松本潤さんのような“農業男子・国民的アイドル”が橋渡し役として入ってきたら…?」と想像したくなるのも、長年番組を見てきた私たちにとっては自然な流れなのかもしれません。
これからも冷静に見守りつつ、“次の鉄腕DASH”がどんな形で続いていくのか、一緒に追いかけていきたいですね。


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