白いスタジオに一本のマイク。ルールは「一発撮り」だけ。
それだけのはずなのに、THE FIRST TAKEには“作品”として記憶に残る回が定期的に生まれます。
この記事では、数ある回の中から「まず観るならこれ!」という名作を、ジャンルの偏りが出すぎないように厳選して紹介します。
(※再生数だけでなく、アレンジの特別感・一発撮りの緊張と解放・パフォーマンスの発明性を重視しています)

名作が名作になる理由:THE FIRST TAKEの“気持ちいい瞬間”
1回で決まるから「声のドラマ」が見える
一発撮りだと、声の立ち上がりや息継ぎ、ほんの小さな揺れまで「その人の今」として残ります。
上手い/下手を超えて、ライブでもMVでもない“生々しい説得力”が出るのが強みです。
アレンジが“やりすぎない”のに効いてる
豪華に盛りすぎず、でも原曲と同じでもない。
「この場のために音を組み替えた」絶妙さが、名作回ほどはっきりあります。
まず観てほしい名作(おすすめ順ではなく“入口順”)
LiSA「紅蓮華」|ピアノアレンジで“強さ”が際立つ
バンドの熱量とは別の方向で、歌の芯が見える回。
勢いの曲をあえてピアノに置くことで、声が“前に出る”名演になっています。
DISH//(北村匠海)「猫」|アコースティックの切なさが直撃
いわゆる“泣けるFIRST TAKE”の代表格。
言葉の置き方、声の温度、間の取り方が丁寧で、聴き返すほど刺さるタイプです。
YOASOBI「群青」|合唱が入ることで物語が立体化
ユニットの世界観を、バンド+合唱で増幅させた回。
サビの広がりが「一発撮りでここまで作れるのか」と驚きやすく、初見でも気持ちよく入れます。
Aimer「残響散歌」|疾走感のまま“音のキレ”を見せる
速い曲ほど一発撮りは難しいのに、輪郭がブレにくいのがすごいところ。
歌い切るだけじゃなく、“音が走っていく”感覚まで作ってくれます。
宇多田ヒカル「First Love」|最小編成で“歌の歴史”が更新される
長く愛されてきた曲は、思い出補正が強いぶん、歌い方を変えると賛否も出やすい。
それを超えて「今の声で歌う意味」を成立させた回として、特別感が強いです。
Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」|スキルの圧で“無双回”になる
一発撮りの緊張感が、ラップとDJにはむしろ追い風。
視線や息の流れまで含めて“見せる”パフォーマンスで、曲の勢いがさらに増します。
Da-iCE「スターマイン」|アコギ中心なのに“お祭り感”が消えない
原曲の派手さを削りすぎず、でも生歌の強みを出す落とし込みが上手い回。
サビの抜けがよく、「歌のメインディッシュ感」が気持ちいいです。
FRUITS ZIPPER「わたしの一番かわいいところ」|“かわいい”の完成度が高い
FIRST TAKEの白い空間は、アイドル曲だと難しく見えがち。
それでも、表情と声の明るさで空気を作ってしまうのが強い回です。
岡崎体育「なにをやってもあかんわ」|“やらかし”すら名場面になる
一発撮りらしいハプニングが、逆に魅力に転ぶタイプ。
面白さと本気の境目が絶妙で、観終わった後に元気が出る回です。
その他、名作になりやすい枠
「コラボ回」枠|声質の違いが噛み合うと沼になる
THE FIRST TAKEは、コラボ回で“化学反応”が起きやすいです。
同じ曲でも、声のぶつかり方・寄り添い方で別物になるので、気に入ったら同系統のコラボ回を掘るのがおすすめです。
「リプレイされる名シーン」枠|“その一瞬”が強い回は伸びる
歌の上手さだけでなく、「その場で生まれた1秒」が強い回があります。
サビ前の一息、目線、声が重なる瞬間——そういう“戻したくなるポイント”がある回は名作になりやすいです。
「初見でも刺さる」枠|迷ったら“代表曲×特別アレンジ”を選ぶ
初見で外しにくいのは、代表曲を“FIRST TAKE仕様”に作り直した回。
原曲を知っているほど違いが楽しく、知らなくても完成度が高いので置いていかれにくいです。
名作をもっと楽しむ“観方”のコツ
イヤホンとスピーカーで印象が変わる
イヤホンは息やリップノイズ、声の粒立ちが分かりやすく、
スピーカーは低音の鳴りや空間の広がりが気持ちよくなります。
名作回ほど、環境を変えて聴くと別の良さが出ます。
2回目は「息継ぎ」と「言葉の置き方」を見る
初回は感情で観て、2回目は技術と間を観る。
この二段階で、THE FIRST TAKEは“作品としての奥行き”が一気に増します。
名作回は「一発撮りの怖さ」を「快感」に変えてくる
THE FIRST TAKEの名作は、完璧さよりも「この瞬間しかない」が勝った回です。
まずは気になった1本を再生して、刺さったら同じアーティストの別回や、同ジャンルを掘っていくのが一番ハマりやすいルート。
あなたの“人生FIRST TAKE回”も、きっとどこかにあります。

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