9年ぶりの続編となるディズニー・アニメーション映画『ズートピア2』が、日本公開初日からとんでもないスタートを切りました。
初日興収は4億1223万円、動員は27万8185人を記録し、『アナと雪の女王2』や『トイ・ストーリー4』を上回る“ディズニー&ピクサー史上No.1”の初日興収を達成。
この記事では、「なぜここまで大ヒットしているのか?」というポイントを、前作ファン目線で整理していきます。
初日興収4.1億円でアナ雪2超え!『ズートピア2』が打ち立てた記録
『ズートピア2』は、日本では2025年12月5日に公開スタート。
初日だけで興行収入4億1223万円、動員27万8185人を記録しました。
この数字は、
- 『アナと雪の女王2』
- 『トイ・ストーリー4』
- 『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』
など、これまで洋画アニメーションの記録を塗り替えてきた作品たちを、“金曜初日比”で上回る新記録だと報じられています。
さらに世界的にも、公開直後のオープニング成績は“アニメーション映画史上No.1”という超特大スタート。
ディズニー公式は「世界で866億円超え、全映画史上でも歴代4位のオープニング」と発表していて、『ズートピア2』が世界規模のビッグタイトルになっていることがわかります。
大ヒットの理由① “9年待った”前作ファンの熱量
大ヒットの背景としてまず大きいのが、前作から9年も待たされたファンの熱量です。
2016年公開の『ズートピア』は、動物たちの可愛さと、差別や偏見を描いた深いテーマ性で世界的に大ヒット。
日本でも興収76億円超えのロングランヒットとなり、いまだに“ディズニー屈指の名作”として語られています。
そして今回の『ズートピア2』では、あのジュディとニックが再びバディとして活躍し、ズートピア誕生の秘密に迫る物語が描かれます。
「ジュディ×ニックの関係性がまた見られる」「前作で描かれなかった“ニックの本音”が掘り下げられる」という前情報もあり、公開前から“続編をずっと待っていた”ファンの期待はかなり高まっていました。
20〜30代の私たち世代からは、
- 社会人になりたての頃に前作を見ていた
- 学生時代の“思い出の一本”になっている
という声も多く、「推し映画の続編には初日に駆けつけたい!」という気持ちも、初日興収を後押ししたと言えそうです。
大ヒットの理由② 日本独自の“ズートピア化計画”プロモーション
今回の『ズートピア2』は、日本向けプロモーションがかなり攻めているのも特徴です。
ディズニーは2025年を“ズートピア・イヤー”と位置づけ、巳年にちなんで新キャラクターのヘビ・ゲイリーを前面に押し出した日本オリジナルビジュアルを次々と展開。
さらに、日本各地の企業や自治体とコラボし、“日本全国ズートピア化計画”と題したキャンペーンも本格始動。
駅や商業施設での装飾、タイアップ企画、グッズ展開など、街中でポスターを見かける機会が一気に増えました。
公開前から
- ティザーポスター
- 日本オリジナルポスター
- キャラクターポスター12種
など、ビジュアル解禁が途切れなく続いたことで、「あ、ズートピアまたやるんだ」「予告ちょっと気になるかも」と、ライト層まで情報が届きやすい状況が作られていたように感じます。
街中にはズートピアのパロディポスターも溢れていて、楽しめました。
大ヒットの理由③ テーマは“ニックの本音”×今っぽい社会性
前作『ズートピア』は、“差別や偏見”をテーマにしながらも、エンタメとしてしっかり楽しめるバランスが高く評価されました。
続編となる『ズートピア2』でも、ニックの過去や本音に踏み込んだストーリーや、ズートピア誕生の裏に隠された秘密を描くことで、より深いドラマが展開されると紹介されています。
監督やプロデューサーのインタビューでは、
- 前作よりも“ニック側の視点”が増えている
- ジュディとニックの関係性がさらに揺さぶられる
といったコメントもあり、ラブストーリーとまではいかなくても、“相棒以上の特別なバディ感”を楽しみにしているファンも多そうです。
また、動物たちの社会を通じて、
- 多様性
- 格差
- 過去の歴史とどう向き合うか
といった、今の社会にも通じるテーマがさりげなく描かれていることから、「子どもと一緒に見ても、大人は別の意味で刺さる」タイプの作品になっている印象です。
まとめ
『ズートピア2』の“アナ雪超え”初日スタートは、9年ぶりの続編を待ち続けたファンの熱量、日本独自の派手なプロモーション、「可愛いだけじゃない、ちゃんと深い」物語性の3つがそろった結果だと感じました。
ここから口コミがさらに広がれば、年末〜年始にかけて前作を超えるロングランヒットになる可能性も十分ありそうです。
ジュディとニックの新たな冒険を、劇場でじっくり味わいたいですね!

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