第49回日本アカデミー賞で、映画『国宝』が“席巻”と呼ばれるほど存在感を示しています。
ポイントは、最優秀賞の発表前段階である「優秀賞」発表の時点で、作品・演技・技術まで幅広い部門に名前が並んだこと。
結果として『国宝』は正賞15部門のうち12部門で計16の優秀賞、さらに新人俳優賞も含めると13部門17賞相当となり、今年の中心作として話題になっています。
この記事では、「どの賞を取ったの?(受賞内容)」をまず整理し、なぜここまで強いと言われるのか、注目ポイントを分かりやすくまとめます。
『国宝』の受賞内容は?まずは“どこで強かったか”を一覧で確認
今回の発表は「優秀賞」と「新人俳優賞」。
ここで選ばれた候補の中から、授賞式で“最優秀”が決まります(=現時点は最優秀が確定したわけではありません)。
『国宝』が名を連ねた主な受賞(=優秀賞/新人俳優賞)は以下です。
- 優秀作品賞:『国宝』
- 優秀監督賞:李相日
- 優秀脚本賞:奥寺佐渡子
- 優秀主演男優賞:吉沢亮
- 優秀助演男優賞:田中泯/横浜流星/渡辺謙(3名)
- 優秀助演女優賞:高畑充希/寺島しのぶ/森七菜(3名)
- 優秀撮影賞:ソフィアン・エル・ファニ
- 優秀照明賞:中村裕樹
- 優秀音楽賞:原摩利彦
- 優秀美術賞:種田陽平/下山奈緒
- 優秀録音賞:白取貢
- 優秀編集賞:今井剛
- 新人俳優賞:見上愛
「俳優部門だけ強い」でも「技術が強い」でもなく、両方で面がそろっているのが『国宝』の今年らしさです。
そもそも“席巻”と言われる理由は?注目ポイントはこの3つ
助演が男女とも「3人ずつ」入る珍しい強さ
助演男優に3人、助演女優にも3人が同一作品から選出されています。
これはキャストの層の厚さだけでなく、「誰か1人が目立つ」より「全員で作品を押し上げる」タイプの映画として評価されているサインにも見えます。
主演・監督・脚本・作品まで“中枢部門”がそろっている
作品賞、監督賞、脚本賞、主演男優賞にすべて名前があるのは、授賞式の最優秀を見据える上でも強い材料です。
最優秀はまだこれからですが、「軸の部門に広く残っている」時点で注目度が跳ね上がります。
撮影・照明・美術・録音・編集まで取っている=“劇場体験型”の評価
技術系がこれだけ並ぶと、「映画館で観る価値」が評価軸に入っているのが分かります。
撮影・照明・美術・録音・編集は、映像の説得力を土台から作る部門。
ここが厚い作品は、授賞式シーズンでも強く語られやすいです。
日本アカデミー賞の「結果」を誤解しないための超重要ポイント
今回出ているのは“最優秀”ではなく「優秀賞」
日本アカデミー賞は、まず各部門の「優秀賞」が発表され、その中から授賞式で「最優秀賞」が決まる仕組みです。
よって現時点の『国宝』の強さは、“最優秀を総取りした”ではなく、“優秀賞の候補として圧倒的に多く残った”強さです。
最優秀賞が発表されるのはいつ?
第49回授賞式は2026年3月13日開催予定と案内されています。
ここで最優秀が確定します。
今年は他作品も強い:優秀作品賞の顔ぶれもチェック
優秀作品賞は『国宝』のほかに、『宝島』『爆弾』『ファーストキス 1ST KISS』『TOKYOタクシー』の5作品が選ばれています。
『国宝』が“席巻”と言われる一方で、今年は作品賞レース自体の層も厚く、主演男優賞にも『宝島』『爆弾』などの主演が並んでいます。
最優秀の行方は、ここからが本番です。
『国宝』は“優秀賞の段階で主役”になった
現時点で『国宝』が強いのは、正賞15部門のうち12部門で優秀賞に入り、助演が男女とも複数名、さらに技術部門まで厚く残ったからです。
ただし最優秀は3月13日の授賞式で確定。
優秀賞の“強さ”が、そのまま最優秀の結果にどうつながるのか?
ここからが一番おもしろいところなので、授賞式までの動きも含めて追っていきたいですね。

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